終了
企画展
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「工芸を彩る 春ものがたり」「美を彫る」

2024/3/15(金) 5/13(月)

※3/21.29、4/18は休館日

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「工芸を彩る 春ものがたり」

石川の春の情景や楽しみ、寄せる想いを作品に込めて、8名の工芸作家が「春ものがたり」を演出します。今年1月の能登半島地震では、県内の多くの工芸作家が被災し、復興への第一歩を踏み出したばかりです。

石川県の伝統工芸(輪島塗や珠洲焼、七尾和ろうそくや九谷焼など)は、こうした苦難にもへこたれず、必ず復活させるとの強い意志で関係者一丸となっています。
そうした中で、冬から春へ季節は廻ります。
桜で賑わいを見せる春爛漫の景色もあれば、キラキラ輝く水面の景色、動植物の活発な動きや芽吹きも「春ものがたり」の1ページとなります。
学びや仕事のスタートラインに立つ方や、石川の地に思いを寄せる方々に、フッとひと呼吸して楽しんでいただければ幸いです。

出展者:

梅田かん子(九谷焼)、河守彩香(加賀友禅)、木本百合子(染色)、小山敦子(ガラス)、生地史子(挽物木地)、杉本小百合(漆芸)、藤原愛(漆芸)、山崎美和(陶磁)

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「美を彫る」

木や石、金属といった素材に、文字や模様などを刻み込む。また、木を削って像を作るなど“彫る”作業から生まれる工芸の深淵な美の世界を探ります。
県内の伝統工芸品を見ても輪島塗や加賀象嵌、金沢仏壇や手捺染型彫刻などにその特性が生かされています。また、素材を生かした木彫刻やアート作品は近年人気となっています。
更に版画や刻字作品をはじめ、江戸時代初期から生活具としてつくられた我谷盆(わがたぼん)の復興に携わるグループの出展など興味深い企画展となっています。
まずは、“彫る”道具から手作りされる方も多く、職人や作家の熱量が感じられます。
繊細でいて力強く、伝統の技と新しい感性が融合した作品が、観覧者の心を熱くすることでしょう。

出展者:

岩瀬貴憲(版画)、齋藤美知代(箔彫り)、坂井天心(加賀象嵌)、鶴見兼洞(刻字)、御前智子(加賀象嵌)、森口信一(我谷盆)、吉川浩市(木彫刻)