終了
企画展
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「Springlike -はる色に染まる いしかわ生活工芸ミュージアム-」

2020/3/27(金) 5/18(月)

春の訪れを優しいはる色でいち早く感じていただける企画展です。春を象徴する花は、やはり"さくら"。「桜を愛でる」きっかけになったのは、平安時代・桓武天皇の頃からで、御所の庭の梅の木に代えて、吉野から取り寄せた桜の木を植えたことによると言われています。御所ではこれ以降、桜の季節になると「花の宴」が催されて、桜を愛でて歌が詠まれ、同時に管絃が演奏されました。「ひな人形」の段飾りを見てもわかるように「右近の桜」「左近の橘」としてこの国の春を代表する花となったのです。桜のピンク色はどこかふんわり柔らかな優しい気持ちを抱かせてくれると同時に新たなスタートを感じさせてくれます。当館も新しく通称が、「いしかわ生活工芸ミュージアム」と決まりました。ご来館の皆様にも新たにスタートラインに立つ新鮮な思いと春の華やぎを感じて頂けたらと思います。石川の今後のものづくりを担う若い作家たちの個性に溢れた作品を通して、今に生きる伝統工芸の新たな一面をご覧ください。

会期令和2年3月27日(金)〜5月18日(月)
9:00~17:00 (但し最終日は何れも15:00終了)
※4月16日(木)休館
会場石川伝統産業工芸館 1F
出展者天池合繊株式会社「天女の羽衣」、魚津悠(陶芸)、工房久恒(加賀友禅)、Jul(和紙アクセサリー)、鷺谷綾子(ガラス)、仲川瑶(陶芸)、加賀てまり毬屋(加賀てまり)(五十音順)
入場無料

「工芸カルテット」

石川県の伝統的工芸品の中で稀少とされる「琴、三味線、太鼓、銅鑼」。どれも藩政時代から長きにわたって石川・金沢の風土に根付いてその音色を紡いできたものです。
"琴"は江戸時代、武家における女性の教養の一つとして、また明治以降も女性のたしなみとして教えられ、その音色は心地良くしみわたります。"三味線"は藩政時代、金沢の東・西・主計町の花柳界で地唄、長唄、民謡などの伴奏に用いられ、特にその音色が重視されてきました。"銅鑼"は中国から日本に伝わって、もともとは出帆や合戦の合図として使われていました。やがてその音の壮麗さから茶席で使われるようになり、金沢では茶道の普及とともに制作されるようになりました。"太鼓"は、藩政時代、加賀藩では武芸より文化芸能に力を入れたことで、能楽や雅楽、神事、仏事、祭礼用の楽器として需要が多く発展していきました。この度の企画展では、このように百万石の文化の質を高めてきた雅な稀少伝統工芸の在りようをご紹介致します。

会期令和2年3月27日(金)〜5月18日(月)
9:00~17:00 (但し最終日は何れも15:00終了)
※4月16日(木)休館
会場石川伝統産業工芸館 2F第4展示室
入場有料:大人(18才以上260円・65才以上210円) 小人(17才以下100円)
出展者株式会社浅野太鼓楽器店(太鼓)、魚住為楽(銅鑼)、琴三絃野田屋(琴)、福嶋三絃店(三味線)(五十音順)