終了
企画展
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「きもちとかたち」「Metal-works 奥深き金属工芸」

2021/5/21(金) 8/23(月)

「きもちとかたち」

作り手たちの巧みな技術と熱い思いが、今年はさらにバリエーションを広げて結集しました。「いしかわの伝統と新しい感性」というコンセプトのもとに選ばれた「令和2年度石川県デザインセンター選定商品」の数々です。藩政時代から地域に根付いてきた物づくりの精神が、現代に受け継がれ、新しい生活を提案するアイデアに溢れた商品が生まれました。伝統工芸に最新の工業技術を融合させたものや、環境問題の解決、啓発を促したものなど、現代社会に即した作家の姿勢も見て取れます。
ひとつひとつの作品に込められた技術、色、形、作り手の願いから石川の工芸の新たな潮流を感じていただけたら幸いです。

会期2021年5月21日(金)〜 2021年8月23日(月)
6月17日は休館日
会場いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県伝統産業工芸館)1Fギャラリー
入場無料

「Metal-works 奥深き金属工芸」

弥生時代初期、紀元前200年頃から中国大陸や朝鮮半島から伝わった金工技術によって剣や銅鐸、装身具などが作られていたという歴史は、現在の金属工芸の根幹をなすものです。
長い歴史の中で、金属工芸は常に生活の中にあり、用と美を併せ持っていたと言って過言ではありません。材料と技法で様々なかたちが出来、表現が生まれるのも金属工芸の特色であり、なせる技です。藩政時代には武器や刀剣類の装飾が好まれて、技巧的に優れた装飾が刀の鍔や目貫などの金具、さらに馬の鐙にも施れました。加賀藩では御細工所がその大きな役割を果たし、今日の"加賀象嵌"の礎を築きました。また茶の湯文化の発展によって茶釜や銅鑼が作られるようになり、石川県の伝統的工芸品としてその技術が今に伝えられています。江戸時代以降それぞれの技法(鋳金、鎚金、鍛金、彫金等)が独自の発展を続け、今日の金属工芸の幅広い土壌を作り上げていると考えられます。
本展では若手作家の特色ある作品と共に、藩政時代から伝わる石川の伝統的工芸品"加賀象嵌"の歴史と成り立ちについても作品と合わせてご紹介致します。
人々の生活に深く関わり、暮らしを豊かなものにしてきた奥深き金属工芸の在りようを探ります。

会期2021年5月21日(金)〜 2021年8月23日(月)
6月17日は休館日
会場いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県伝統産業工芸館)2F第4展示室
入場大人(18才以上260円・65才以上210円)小人(17才以下100円)