終了
企画展
1F
2F

思い出の郷土玩具・お人形展

2011/6/2(木) 6/29(水)

● 会期
 2011年6月2日(木)- 6月29日(水)
● 展示室
 1F エントランスホール展示スペース、2F 第4展示室
● 作品数
 約2,068点(土鈴:約2,000点 / 人形・郷土玩具:約68点)

石川の一般の御家庭で長く大切に手元に置かれてきた人形や郷土玩具をお借りして、広く紹介し見て頂くこの企画展は、それらの品々が作られた時代を振り返り、当時の生活について語り合える機会を共有する事を目的としています。絢爛豪華な品々を展示・紹介するのではなく、生活に密着した品々をその当時の思い出と共に展示し、一世代前、二世代前の人達がどのような思いを込めてそれらの品々と向き合ってきたのかを共に考え、語り合っていく場を提供する事を目指しています。

お借りした品々は、明治・大正・昭和の時代に作られたもので、大量生産品とは違い、一つずつ手作りされたものがほとんどです。古くなってはいても、作った職人さんの気持ちが伝わってくるような郷土玩具・お人形さんにはどこのご家庭にも「伝統工芸」が普通に存在していた時代があったことを私達に思い出させてくれます。

多くの方々が家の建て替えに際して昔大切にしていた人形や郷土玩具を手放してしまったようです。仕方のない事ではありますが、こうして少しずつ「普通であった事」が失われていっています。この機会にぜひ時代を振り返り、家族や友人と、また偶然となりでこの展示を見ている方々と様々な思いを共有して頂きたいと思っています。

土鈴について

郷土玩具の範疇に入れられている土鈴ですが、その起源は呪的な信仰に基づいたものであると考えられています。土鈴の音色によって悪魔を払うものとされ、古くから祭祀に用いられてきました。縄文時代の遺跡や古代の祭祀遺跡から発見される事も多く、古くから呪術的信仰に用いられてきたことが推測できます。

万葉集でも鈴が歌われていますが、これらの鈴は主として貴族社会で用いられていた金属製の鈴で、縄文時代の様な土鈴ではなく、又、身につける装飾として用いられるようになっていた事が分かります。

長い歴史の中で、鈴の目的も様々に変化してきました。神社仏閣から授与される鈴守りをはじめ、おみやげ物としての土鈴、また創作土鈴など様々な土鈴が作られています。今回の企画展では宮田庸吉さんが多年にわたり収集した土鈴およそ2,000点を展示しています。その時々の土鈴製作者達が様々に工夫を凝らした土鈴の数々を、カラカラ・コロコロという軽妙な音とともにお楽しみ下さい。

< 今回の企画展にご協力頂いた方々> (あいうえお順・敬称略)

奥鶴由美子・木村外美雄・高木晴恵・高木芙美子・高橋悦子・つば甚・林 利一・久恒 三千代・松本常子・宮田庸吉・森村幸二・吉住雅佳

併催イベント

工芸館主催「けん玉教室とけん玉トーナメント大会」

簡単そうに見えて、案外難しいのがけん玉です。工芸館では郷土玩具の企画展に合わせて、子供から大人までだれでも参加できるけん玉トーナメントを開催します。Myけん玉を持って参加されるもよし、工芸館で用意している競技用けん玉でチャレンジして頂いても結構です。けん玉未経験者、大歓迎です! 優勝者には工芸館からすてきな賞品をさし上げます。奮ってエントリーして下さい。

● 日時
 6月18日(土)・19日(日曜日) 両日とも13:30-15:30
● 会場
 晴天の場合は工芸館中庭、雨天の場合は工芸館1Fホールスペース
● 参加
 無料
● エントリー
 17日までに工芸館まで電話又はメールでエントリーして下さい。
TEL:076-262-2020  Eメール:info@ishikawa-densankan.jp
人数に余裕があれば、当日の飛び入りエントリーも可能です。
● 講師
 斉藤雅宏