終了
企画展
2F

てぬぐいWONDERLAND

2011/7/2(土) 7/31(日)

会 期:2011年7月2日(土)− 7月31日(日)
展示室:2F 第4展示室
作品数:62点

 毎日の生活の中で様々な用途に使われる手拭い。この手拭いの歴史は古く、平安時代にまでさかのぼる事ができ、神事などの装身具として使われていたようです。手拭いが生活必需品として庶民の生活に欠く事の出来ないものとなったのは、綿の栽培が日本各地で行われるようになった江戸時代だと言われています。明治に入ると、「注染」という染色技術が考案され、複雑な図案も染められるようになりました。

木綿の平織りで長さのある手拭いは、現在でも様々な用途に使われています。家事や伝統芸能、剣道などのかぶり物、鉢巻きやバンダナ、ハンカチやふきん、贈物や記念品としてだけではなく、最近は若い世代を中心にインテリアや包装などにも使われるようになってきています。

手拭いは、その魅力が若い世代から再発見されたアイテムと言ってよいでしょう。この企画展では、型染作家、北村紗希さんが「型染め」という古くからある技法で染めた手拭いを紹介します。江戸時代に流行した手拭いの柄を競い合う「手拭い合わせ」の再現の様なこの企画展をぜひお楽しみ下さい。

< 北村さんからのメッセージ >

 古くから親しまれてきた「てぬぐい」。素材の木綿は、吸湿性がよく家事や身支度など、さまざまな用途で生活に活用されてきました。 また何度も使い水をくぐらせるうちに、色や手ざわりがなじみ、やさしく姿を変化させていきます。

古典模様、季節の様子、花、生活の中の道具やお化けなど35cm x 90cmのてぬぐいの中に、型染の技法を用いて色鮮やかに染め上げました。生活の中にちょっとした楽しさをはこんでくれる「てぬぐい」。お気に入りの一つを見つけていただければ幸いです。

< 型染めうちわのワークショップ >

型染めの型を使って白地の紙うちわに模様をつけ、オリジナルのうちわ制作をします。
型染めの基本を教えてもらいながら、自分だけの1本を創って下さい。うちわこそこの夏一番の節電アイテムです!

日時:7月17日(日) 10:00−12:00 / 13:00−16:00
場所:工芸館1F
講師:北村紗希さん
参加:¥300(材料費)
予約:必要ありません。直接工芸館へお越し下さい。

< 北村紗希さんプロフィール >

1984年石川県生まれ
2003年石川県立工業高等学校・工芸科 卒業
2005年金城大学短期大学部・美術学科・染色ファッションコース 卒業
2006年金城大学短期大学部・美術学科 研究生 修了
金沢卯辰山工芸工房 染工房入所
2007年第22回石川の現代工芸展 現代工芸石川会会長賞
2008年第64回現代美術展 入選
2009年金沢卯辰山工芸工房 染工房 修了
第24回石川の現代工芸展 テレビ金沢社長賞
2010年第49回日本現代工芸美術展 入選
2011年第50回日本現代工芸美術展 現代工芸新人賞
第67回現代美術展 入選 

現在自宅にて制作活動中