終了
企画展
2F

「九谷・彩輝 」展

2011/12/2(金) 2012/1/31(火)

「商品魅力を探る」というコンセプトで制作された九谷作家の新作を一堂に紹介するグループ展で、24名の伝統工芸士が出品しています。伝統工芸士それぞれの特徴を生かした作品をお楽しみ下さい。

会 期:2011年12月2日(金)- 2012年1月31日(火)
展示室:2F 第4展示室
作品数:約79 点

<九谷焼伝統工芸士会からのメッセージ >

伝統を誇る九谷焼は五彩色絵の加飾による彩り豊かな作行が特徴でありますが、そのことを重視するあまりややもすると技術偏重に陥り工芸品として現代の生活から遊離しがちですが、この度は暮らしに生きる工芸品になるよう心掛けました。
工芸本来の姿として生活の中に息づくものとして、修練された技術と今の作り手の感性で明るい彩りと「かたち」で暮らしの中で愛され親しまれ輝ける作品を目指しました。
ご高覧の程、よろしくお願い申し上げます。

<九谷焼 >

磁器肌に美しい上絵が特徴の九谷焼は、日本が誇る伝統工芸品の最たるものです。
その歴史をたどると、加賀百万石の支藩、大聖寺藩初代藩士前田利治公が領内、江沼郡 九谷村(現在の加賀市山中町)に優れた陶石を発見し、1655年(明暦元年)頃に窯を築かせたことが始まりとされ、以来350年が経過しています。
古九谷は当時の狩野派の影響を受け、絵画的に豊かで大胆な画材を力強い呉須の線で骨描きし、その上に青(緑)・黄・紫・紺青・赤の五彩の陶絵具をたっぷりと盛り上げ、焼き上げたもので、九谷焼の源流を成しています。その古九谷はわずか半世紀で忽然と消え、その後100年の間加賀では焼物の煙が途絶えてしまいました。
1806年(文化4年)、加賀藩では京都より陶工青木木米を招き、再び春日山(金沢卯辰山麓)で焼かれ、始まるのが再興九谷とよばれるものです。
その後、吉田屋(和絵具四彩塗り埋め手)、木米(赤を中心に五彩を使い中国風)、飯田屋(八郎手とも言われ赤絵細描)、庄三(彩色金襴手、九谷の技法をすべて加える)、永楽(赤ダミの上に金襴手)に古九谷を加えた6様式が興ってきます。
その時代に合わせて自在に文化を取り入れながら作り手の感性で一作り手一画風といわれるくらい多彩な九谷焼が現在も金沢・白山・能美・小松・加賀の各市を中心に連綿と作り続けられています。
伝統工芸品では心配されている後継者に関しても石川県立九谷焼技術研修所を核として確実に育って来ています。

<出品工芸士プロフィール(あいうえお順)>

浅蔵 五十吉
・日展評議員
・石川県九谷焼技術保存会会員
・金沢学院大学名誉教授
井出 幸子
・石川県陶芸協会 会員
・東京・大阪のデパートにて個展・グループ展開催
・日展、日本現代工芸展、現代美術展、伝統九谷焼工芸展 入選
打田 幸生
・日展入選 16回、日展会友
・現代美術展 最高賞受賞
・現代美術展 次賞受賞
・現代工芸 本会員
大兼政 道子
・伝統九谷焼工芸展 入選
・創造美術展 北華賞
澤田 郁美
・石川県立九谷焼技術研修所卒業
・第61回創造美術展入選 新人優秀賞受賞
・第31回石川県伝統産業技能奨励賞受賞
中田 明守
・日本クラフトデザイン協会 会員
・石川県陶芸協会 会員
・平成17年 伝統的工芸品産業功労者 経済産業大臣表彰
仲田 錦玉
・第49回日本伝統工芸展 「赤地点描鉢」入選
・第50回日本伝統工芸展 「高山譜八角陶筥」入選
・平成20年 アメリカ、ニューヨーク日本クラブにおいて個展を開催
長田 伸花
・石川県立九谷焼技術研修所卒業
・石川の伝統工芸展入選
・伝統九谷焼工芸展 入選
中村 重人
・文化勲章受章者 故浅蔵五十吉先生に師事
・日展入選 10回、日本伝統工芸展 入選2回
・第10回日本伝統工芸士会作品展 特賞受賞
・第35回全国伝統的工芸品公募展 経済産業省 製造産業局長賞受賞
中村 陶志人
・平成20年 第61回創造展 大賞受賞
・平成21年 第32回伝統九谷焼工芸展 優秀賞受賞
・平成21年 第50回石川の伝統工芸展 金沢市長賞受賞
西 善雄
・陶光会全国展 東京都知事賞受賞
・石川県伝統産業優秀技術者表彰
・小松市技能功労者表彰
福島 武山
・平成22~23年 日本伝統工芸士会作品展 審査員出品
・第58回 日本伝統工芸展入選
・伝統九谷焼工芸展 審査員出品
福田 良則
・平成21年 創造美術展 北華賞 受賞
・平成22年 日本伝統工芸士展 入選
・平成23年 創造美術展 東京都知事賞受賞
三浦 晃禎
・第12回 金沢城兼六園大茶会工芸作品公募展入選
・九谷焼伝統工芸士
・石川の伝統工芸展初出品初入選
南 惠子
・日本伝統工芸展 入選3回
・北國女流美術展 北國賞2回 佳作1回
・アールヌーボ革命の美グランプリ受賞
・知徳の扉アートラベル黄金賞金賞
松村 昌子
・日本工芸会 正会員
・一水会陶芸部会員
・一水会会員 優秀賞受賞
美山 冨
・日展会友 特撰受賞
・日本現代工芸本会員 会員賞受賞
・全国伝統工芸士展 入賞
宮本 直樹
・九谷焼伝統工芸士
・日本陶彫会会員
・第13会日本伝統工芸士会作品展 佳作賞受賞
宮吉 由美子
・九谷焼窯元「寿峰窯」の次女として生まれる。
・1981年 金沢美術工芸大学工芸デザイン陶磁器科 卒業
・1998年 伝統九谷焼工芸展 入選
谷敷 正人
・日本伝統工芸展 入選3回
・一水会展 入選
・伝統九谷焼工芸展 受賞
山口 義博
・1976年 日展初入選 以来18回入選
・2002年 現代美術展 最高賞受賞
・2008年 日本伝統工芸展入選
  ・一水会陶芸部初入選 以来3回入選
山田 義明
・創造美術会 代表
・日本工芸会 正会員
・九谷焼伝統工芸士
山近 祥
・登り窯研究グループ やまぼうし会会員
・九谷焼伝統工芸士
・伝統工芸士展 出品
山中 國盛
・日展会友
・日本現代工芸本会員
・九谷焼伝統工芸士

「九谷焼に挑戦!」ワークショップ・シリーズ

 日時  内容  料金
(材料費)
 定員  講師 
 12月3日(土)  10:00-12:00手びねり
(フリーカップ、マイどんぶり等)
 ¥2.000  10名 中田明守
日本クラフト協会会員
 12月17日(土)  10:00-12:00上絵皿
(小皿、湯呑等)
 ¥2.000  10名 中田明守
日本クラフト協会会員
 1月14日(土)  10:00-12:00手びねり
(フリーカップ、小動物等)
 ¥2.000  10名 宮本直樹
陶彫会会員
 1月21日(土)  10:00-12:00上絵付
(フリーカップ、小動物等)
 ¥2.000  10名 打田幸生
日展会友
 1月29日(日)  10:00-12:00染付
(小皿、湯呑等)
 ¥2.000  10名 宮吉由美子
窯元主工

メール又は電話でできるだけ事前に予約をお願い致します。
Eメール:mailto:info@ishikawa-densankan.jp    TEL:076-262-2020
作品の引渡し: 焼きあがった作品は、工芸館でのお引き渡し、又は着払いにてお届けとなります。