終了
企画展
2F

スウガクと暮らす

2013/7/5(金) 9/1(日)

会 期:2013年7月5日(金)- 9月1日(日)
展示室:2F 第3展示室
作品数:31点

この企画展では、数学の中で用いられる様々な記号やグラフなどをモチーフとした作品を、部屋と
いう空間のインテリアとして提示しています。それぞれの数学的アイテムが、まさしく数学的形態をとっているにもかかわらず意外な機能性をもって存在している仮想空間を作ってみました。

伝統的工芸品の作り手が最も頭を悩ませているのは、いったいどのようなものを作ればいいのかと
いう事であるように思われます。この企画展は、様々な分野の作り手にとって、日常生活の中で使うことができ、かつ遊び心があり、「ほしいな」と思えるような作品作りのヒントとなる事を目指しています。伝統的工芸品の作り手を意識した企画展ですが、夏休みに親子で楽しく見て頂けるよう工夫してあります。

<制作者、今井みのりさんからのメッセージ>
MATHEMATICAL/スウガク的な

この展示のお話を頂いたとき、「"部屋"のような空間をつくりましょう!」とご提案がありました。
私は悩みました。どんな部屋にしよう...。
悩みに悩んだ末、私は「スウガク」をテーマにして部屋をつくることに決めました。といっても、
私はスウガクの勉強をすることは好きではありません。しかしながら、勉強と切り離して改めて見てみると、複雑な図形や、暗号みたいな数式、様々なグラフ、ヘンテコな記号... スウガクの教科書には、不思議なワクワクがいっぱいです。
そんなふうに、スウガクが持っているたくさんの要素から、気になる部分を抽出して、私の持って
いるスウガクのイメージと組み合わせた空間。これが今回のテーマです。
加えて、私は以前から「機能性には欠けるけど、カタチや使い方に遊びのあるモノ」というコンセプトを掲げて制作をしてきました。今回のテーマとは、ある意味対照的です。
「"機能性"は追及しないのに"スウガク"的」という矛盾。そこから生まれたカタチたちは、どこか滑稽で、それらが散りばめられたこの空間は、スウガク的なようで、全然スウガク的ではないのかもしれません。しばし私のイメージにお付き合い頂けたら幸いです。

<今井みのりさんプロフィール>
1989東京都生まれ
2008武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科入学 (金工専攻)
2011第51回日本クラフト展・学生賞
武蔵野美術大学卒業・修了制作展(大学構内、青山スパイラルガーデン)卒業制作優秀賞
2012同大学卒業。卒業後一年間、同研究室に教務補助員として勤務
第44回毎日・DAS学生デザイン賞・入選
2013埼玉県朝霞市にある共同工房にて作家活動を開始
New jewellery Artist Exhibition SELECT11 (銀座ACギャラリー)

◆ 併催イベント

リベット留めで作る金属のオリジナルアクセサリー・ワークショップ

このワークショップでは、真鍮・銅・アルミニューム・ステンレスなどの金属パーツをリベット留めで自由に組み合わせ、ペンダントヘッドやピアスなどのオリジナルアクセサリーを作ります。
夏にぴったりのクールなアクセサリー作りを通して、自分の隠れた才能を発掘してみましょう!
日時 :8月16日(金)13:00-16:00
場所 :工芸館1F
講師 :今井みのりさん
参加 :小学校3年生以上が対象です。それ以下の方は大人の方と一緒にご参加下さい。
料金 :¥850(材料費)
予約 :必要ありません。直接工芸館へお越しください。