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ワークショップ
企画展
2F

九谷・舞う

2014/2/14(金) 3/26(水)

会 期:2014年2月14日(金) - 3月26 日(水)展示室:2F 第3展示室作品数:97点

この企画展では、食器や花器といった九谷で一般的に作られてきたものとは違う作品に取り組みたいという九谷上絵協同組合の意向を踏まえ、組合の設立60周年を記念して新たに制作された蝶の陶板97枚を紹介します。大・中・小3種類の陶板の蝶に、上絵の職人さん32名がそれぞれ得意の技法を用いて加飾しています。作者の数だけスタイルがあると言われている九谷焼の多様さを、97匹の蝶を見ながら存分にお楽しみ下さい。

<出展者からのメッセージ>

これらの蝶の形をした陶板の壁飾りは、九谷上絵協同組合からの新しい提案です。置物、花瓶、食器など従来作られてきた器物ではなく、壁面を彩るという用途として、タイルではなく、1品でも気の利いた壁面のアクセントとなる形として蝶を選びました。蝶のもつ華やかなイメージと九谷焼の色彩がマッチすると思い制作しました。組合員の内32名が参加し、それぞれの個性でそれぞれ得意とする技法で加飾しました。初めての形の素地に対して自分のデザインを考え、それが焼き上がることを楽しみにして取り組みました。九谷焼きの絵付デザインの多様さを楽しんで頂きたいと思います。展示方法、並べ方次第で、作品の個性がぶつかり合い、又、引き立て合いするので、自分の好きな蝶を選び、想像しながらレイアウトしてみるのも楽しいと思います。時代の変化に応じて、カタチは変わっても、九谷焼のDNAを引き継いでいけるモノを作り続けていかなくてはなりません。
(九谷上絵協同組合 理事長 山田 晃)

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<出展者紹介>(アイウエオ順)

・相川しほ(1975年 金沢市生まれ、能美市在住)
 イッチン盛で大胆な小紋柄で、かわいいだけじゃなくてスパイシーな感じを出したか った。
・有生礼子(能美市生まれ、能美市在住)
 大中小それぞれのデザインを考えるのは大変でしたが、赤絵らしく華やかに仕上がりました。
・井手幸子(1950 年 金沢市生まれ、能美市在住)
 ちょうちょとお花をイメージして春らしさを表現しました。
・上野真奈美(1988年 小松市生まれ、能美市在住)
 古風な柄を楽しんで下さい。
・岡田絹代(1979年 能美市生まれ、能美市在住)
 伝統の九谷焼が現代の生活に馴染むよう、和と洋どちらにも合うデザインにしました。
・川合孝知(1971年 静岡市生まれ、能美市在住)
 明るく、楽しく、蝶のように羽ばたきたい!
・河端理恵子(1982年 小松市生まれ、能美市在住)
 九谷焼の赤絵細描と青粒の技法を活用し、華やかで優艶な蝶々を目指し作成。
・北村和子(兵庫県姫路市生まれ、能美市在住)
 吉祥文の一つである七宝柄を選び、それが意味する「円満」を蝶と重ね合わせました。
 吉祥文を順に大きくしていく事で蝶の伸びやかさを表しています。
・後藤進一(1952年 能美市生まれ、能美市在住)
 赤絵が好きなので、文様を描き分け楽しい感じを出したかった。
・坂ノ下 猛(1949年 能美市生まれ、能美市在住)
 加賀の金箔を使ってあでやかに格調高く、品よく仕上げました。
・澤田郁美(1965年 河北市生まれ、能美市在住)
 九谷焼の良さを知って頂けるように描きました。
・沢田文雄(1939年 能美市生まれ、能美市在住)
 モダンな感覚でアゲハチョウを描きました。
・柴田 博(1950年 能美市生まれ、能美市在住)
 釉裏金彩という技法で制作しているので、ぜひ楽しんで見て下さい。
・竹腰美恵子(1956 年 富山市生まれ、能美市在住)
 自分の興味のある題材を、今まで自分がやってきた技法で表現してみました。
・田辺絋一(1940年 京都府生まれ、能美市在住)
 独自の線描きと彩色方法で蝶の羽を表現しました。
・徳田吉臣(1941年 能美市生まれ、能美市在住)
 九谷では昔は使われていなかったラスター彩を使って作った作品。
 時代に合わせ、ニーズに合ったものを提案していきたいと考えています。
・土用外男(1937年 能美市生まれ、能美市在住)
 県の昆虫館で蝶の飛ぶ姿を見て感じた、気持ちを、ほのかにしてくれる、何人にも親しまれる
 やさしさを出したかった。
・架谷庸子(1981年 河北市生まれ、能美市在住)
 蝶がお花畑を飛んでいるイメージで描きました。
・半田 健(1932年 白山市生まれ、能美市在住)
 花詰を追求した一途な仕事を見て頂きたい。
・東 早苗(1965年 小松市生まれ、小松市在住)
 伝統九谷焼を保ちつつ、楽しさを追求してみました。
・東 銀次(1948年 能美市生まれ、能美市在住)
 東 まり子(1975年 能美市生まれ、能美市在住)
 九谷焼の色絵と蝶の華やかさでどこか幻想的なイメージを活かして、
 夢のような世界にいざなえるものを作りたかった。
・福田良則(1952年 七尾市生まれ、能美市在住)
 黒を主体とした黒絵で制作しました。黒絵を更に突きつめていきたいと思っています。
・三浦勝男(1939 年  能美市生まれ、能美市在住)
 蝶の形のキャンバスに草花文様を描くと映えると思いました。
・南 恵子(1953年 能美市生まれ、能美市在住)
 2つ制作した蝶は、1つがグラデーションを入れたもの、もう1つは伝統的な鞘柄を赤絵で
 入れたものです。
・南 繁正(1950 年 能美市生まれ、能美市在住)
 同じ技法でリアルな蝶と全く異なる文様を描き、印象のコントラストを観たかった。
・宮本一恵(1944年 金沢市生まれ、能美市在住)
 昔からある文様の花詰を活かして蝶を描きました。
・村中忠夫(1939年 能美市生まれ、能美市在住)
 木米という伝統工芸の技の継続を目指して制作しました。
・山崎浩昭(1961 年 能美市生まれ、能美市在住)
 伝統ある金沢金箔を活かせるよう、様々な技法を試みました。
・谷敷正人(1954 年 能美市生まれ、能美市在住)
 九谷の特徴的な色を用いた作品。九谷らしさを見て下さい。
・山田 晃(1943年 能美市生まれ、能美市在住)
 この蝶の陶板は、新しい取り組みとして、350年に渡って続いてきた伝統の柄を蝶に
 のせてみました。
・山田寿正(1948年 能美市生まれ、能美市在住)
 新しい感覚を表現しようとしました。
・山田孝夫(1948年 能美市生まれ、能美市在住)
 銀彩の鮮やかさをぜひ楽しんで下さい。
◆ 併催プログラム

「絵付けに挑戦、オリジナル蝶の陶板制作」ワークショップ

本企画展の出展作家・南惠子さんに教えてもらいながら、展示されている蝶の陶板の素地に絵付けをするワークショップです。自分らしい蝶を一緒に作ってみませんか。
日 時:3月15日(土) 10:00-12:00 / 13:00-15:00場 所:工芸館1F講 師:南 惠子さん制作物:蝶の陶板(サイズ:縦約10cm、横約12.5cm)制作時間:1枚の絵付けには約30分かかりますので、午前の部も午後の部も上記の時間内に終わるようお越し下さい。定 員:14名(午前の部7名、午後の部7名)料 金:¥2,000/1枚お渡し:絵付けした作品は、南さんに焼いて頂き、約2週間でお渡しいたします。
お渡しは工芸館に取りに来て頂くか、着払いでのお届けとなります。(着払いの場合、送料は参加者負担となります)予 約:電話かメールにて事前にお申込み下さい。
TEL:076-262-2020 / Eメール:info@ishikawa-densankan.jp

<南惠子さんプロフィール>
1978九谷焼伝習生優秀賞1990日本伝統工芸展入選1992九谷焼見本市辰口町長賞2002北國女流美術展佳作2003北國女流美術展北國賞2006日本伝統工芸展入選
北國女流美術展北國賞2007石川県現代美術展入選(これまでに入選8回)2010日本伝統工芸展入選2011石川の伝統工芸展入選(これまでに入選30回)