輪島塗+
2014/2/28(金) ~ 4/1(火)
会 期:2014年2月28日(金) - 4月1日(火) 最終日は15時まで展示室:2F 第4展示室作品数:80点出展者(敬称略・あいうえお順):大橋 清、北濱幸作、桐本泰一、九尾浩司、國田一春、坂口政昭、塩安眞一、芝山佳範、曽又 進、中門 博、西勝廣、引持力雄、藤野靖男、丸井菊二、山上正雄、山崎達司、山崎徹司朗(あいうえお順)協 力(あいうえお順):今井みのり、岩本歩弓、木﨑月甫、小原篤志、志奈幹雄、本江和美、森岡希世子、山谷尚敏
今回の企画展では、日常の情景を9つのシーンとして切り取り、そのシーンごとに情景を想像しながら、そこで使われている漆のアイテムを見て頂くことを意図しています。
タイトルの「輪島塗+ 」(輪島塗プラスと読みます)には2つの意味合いが含まれています。
ひとつは、輪島塗と他の素材のものを組み合わせて見て頂くという事。実際の生活の中では、すべてを漆でそろえるという事はまれでしょう。そこで、より現実に近い形で見て頂けるような展示を目指してみました。
そしてもうひとつは、伝統的な作品に、時代のニーズに合った漆のアイテムをプラスしてご覧にいれたいという事。伝統的工芸品は日常生活の中で使われてこそ次代に引き継がれていくものです。伝統の技術は大切に守り継承しつつも、新たな用途への応用も含めて意欲的に頑張っている職人さん方を応援しようというのも今回の企画展の趣旨です。
ご覧になられて、「うちでも使ってみようかな」と思っていただければ幸いです。
<出展者からのメッセージ>
漆を塗り、砥ぎ、磨き、描き、長く伝えられて来た技法で多くの職人達の手で作られる器達。その漆器、漆の持つ独特の透明感やぬくもり。生活様式の変化の中で、そういった漆器の良さを知る事も、手に触れてみる機会も少なくなっています。
今回、漆器、漆でいくつかのシーンを御覧頂いただき、伝統工芸を身近に感じて頂ければ幸いです。 (輪島塗伝統工芸士会会長・北濱幸作)
◆ 併催プログラム
「輪島塗・沈金」ワークショップ
企画展の出展者・芝山佳範さんに教えてもらいながら、沈金の基礎を学びつつ、パネルを作成します。この機会にぜひ沈金に挑戦してみて下さい。
日 時:3月25日(火)・26日(水) 両日とも 13:00-16:00場 所:工芸館1F講 師:芝山佳範さん制作物:沈金のパネル(サイズ:縦13.5cm、横12cm)内 容:図案を選んでもらうか事前に用意していただき、漆塗りのパネルの上にカーボン紙と図案を置き、鉛筆でなぞり、写った図案を沈金ノミで彫りあげ色を入れたら完成。そのまま持って帰れます。定 員:各日とも1日20名料 金:¥3,350/1枚(材料費)参 加:6才以上(汚れても大丈夫な服装でご参加下さい)細かい作業になりますので、必要な方は眼鏡をお持ち下さい。予 約:電話かメールにて事前にお申込み下さい。
TEL:076-262-2020 / Eメール:info@ishikawa-densankan.jp
<芝山佳範さんプロフィール>
1975石川県金沢市生まれ1994石川県立工業高等学校工芸科卒業1997石川県立輪島漆芸技術研修所髹漆科卒業2000石川県立輪島漆芸技術研修所沈金科卒業
日本工芸会会員西勝廣氏に師事2003師より年季明けを許される<受賞歴> 2006第45回輪島塗見本展輪島塗技術保存会会長賞 受賞2010石川県より「平成22年度石川県伝統産業優秀技術奨励者」として谷本知事から表彰される