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企画展
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金沢和傘 時代を超えて

2017/1/4(水) 2/1(水)

持つ人を美しく見せる伝統の美「和傘」
奈良時代、中国から伝わったとされる「和傘」は、平安時代には日本独自の竹、和紙を使った日本の「和傘」が製造されるようになりました。一般への普及は江戸時代、庶民の間で番傘は安価でかつ丈夫という事で好んで使用され、一方色とりどりで細身の蛇の目傘は上流階級に使用されてきました。
明治の頃には金沢にも100軒以上の和傘屋がありましたが、藩政時代から、明治、大正、昭和と盛んに作られた「金沢和傘」は、洋傘の普及とともに店や職人は姿を消して行きました。現在は唯一軒残るのみとなりました。雨や雪の多いこの土地でも手入れが良ければ50年は使えるという丈夫さもさることながら、鮮やかな紋様と色彩が鈍色の空にパッと花を咲かせます。この度の展示では、石川県の伝統的工芸品として稀少なものとなってきている「金沢和傘」の制作工程をはじめ、松田弘さん、重樹さん親子の制作した100点余りの「金沢和傘」がコレクターからのご協力も得て一堂に展観致します。
時代を超えて今、注目され多くの人に愛される「金沢和傘」
幾重にも開いた「金沢和傘」の華やかで趣のある世界をお楽しみ下さい。

会期2017年1月4日(水)〜2月1日(水)
毎週木曜日は休館日となります
会場石川県立伝統産業工芸館(1階ギャラリー、2階第3展示室・第4展示室)
時間午前9時〜午後5時(最終日は午後4時まで)