企画展「木工からくり・にやりと笑う」
2015/8/1(土) ~ 9/1(火)
会期 | 8月1日(土)-9月1日(火)最終日は15:00まで |
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展示室 | 2F 第3展示室 |
作品数 | 54点 |
夏休みは子供たちにとって普段触れることがあまりない「手による」ものづくりを体験する絶好の機会です。
小学生や中学生の方々にとって、いきなり伝統工芸というのはちょっとハードルが高いかもしれません。
そこで、まずは手で物を作るという事に興味を持ってもらう事から始めませんか。
本企画展は、自分で動かして遊べる舟喜光一さんの木工からくりを取り上げ、子供のためのもの作り入門編となることを意図しています。
一部の作品を除いては、すべて自分で動かしてみることできる作品を展示しています。
また、内部のカムなど、構造がわかるようになっている作品もあり、遊びながら動きのメカニズムを学ぶことも出来ます。
作品を大切に扱いつつ、ぜひご家族でお楽しみ下さい。
<出展者からのメッセージ>
木工、陶芸などを利用してからくりおもちゃを作成しています。
作成のポリシーは、「動き」があること、見てくれた人、遊んでくれた人を「ニヤリ」とさせることです。
作品を作るにあたっては、まず、歩きながら、食事をしながら、テレビを見ながら、ベットの中で...つまりは四六時中アイデアを練っています。
アイデアが浮かんだら手書きでラフなスケッチを描きます。
その後、パソコンで三面図(正面、側面、上面からの図)、部品図を描きます(フリーウェアのインクスケープを使用して)。
立体の詳細を確認したいときは3D 図も描きます(フリーウェアのスケッチアップを使用して)。
部品図を板に張り付け、切る、削る、穴をあける、研磨する...組み立てる、で完成です。
制作でよく使う道具は、糸のこ、バンドソー(板や棒を切る)、旋盤(棒を回転させて削る)、ボール盤(穴をあける)、フライス盤(刃を回転させて削る)、ディスク・サンダー、ベルトサンダー(研磨する)などです。
まったく無計画に作り始め、行き当たりばったりで進めていく事もあります。
木製の部分はほとんど塗装しません。
陶芸と組み合わせる時は、からくりのメカニズムの詳細は考えず、まず陶芸部分を作成します。
毎年秋に行われる東京おもちゃ美術館のおもちゃ祭りや年に数回不定期に行うグループ展では作品の展示だけでなくワークショップなども行っています。
また、からくりおもちゃの作成や販売、貸し出しやからくりおもちゃのデモンストレーションなども行っており、併せておもちゃ作成のアドバイスや木製おもちゃの修理などもしています。
展示してあるおもちゃは、すべて触って、遊べます。
大切に遊んでください。さあ、遊ぼう!(舟喜光一)
◆ 併催プログラム
木工からくりワークショップ「ウロウロいぬを作ろう!」
夏休みの自由研究にもってこいの木工ワークショップです。
大きさの異なるカムを組み合わせて、「ウロウロ」歩くいぬおもちゃを作ります。
日時 | 8月6日(木) 14 : 00-16 : 00 8月7日(金) 10:00-12:00 |
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場所 | 工芸館1F |
講師 | 舟喜光一さん (木工からくり作家・東京おもちゃ美術館学芸員) |
内容 | 木の部品を使って、竹の釘でとめたり、ボンドで接着しながら からくりいぬを組み立てます。 竹くぎを切り、やすりがけをして仕上げます。 |
料金 | ¥1,000 |
定員 | 各日8人(小学生の方は大人の方と一緒にご参加下さい。) |
予約 | 8月3日までに、電話かメールでご予約下さい。 Tel: 076-262-2020 / Eメール:info@ishikawa-densankan.jp |
<舟喜光一さんプロフィール>
1955年 群馬県に生まれる
・幼少期より油彩画を趣味としていた。
・20年ほど前より木のおもちゃを作り始める。立体作成の面白さにはまり、平面の油彩画から離れる。
・10年ほど前から陶芸を始め、木のおもちゃに、陶芸をプラスしたおもちゃも作り始める。我流のおもちゃ作り続け今日に至る。
東京都在住。現在、東京おもちゃ美術館学芸員、おもちゃコンサルタント(認定NPO法人日本グッド・トイ委員会)