工芸館交流展シリーズ 「くまもと・いぐさの魅力」
2016/2/5(金) ~ 3/30(水)
会期 | 2016年2月5日(金)- 3月30日(水) 最終日は15:00まで |
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展示室 | 1F エントランスホール展示スペース |
作品数 | 83点 |
出展者 | 井上昭光、奥田初子、栗川亮一、酒井泰四郎、西山稔郎(熊本県くすのき園)、平住政光、山内泰人(障がい者支援施設 清香園)、山村玲子 |
協力 | 熊本県伝統工芸館、熊本県農業研究センター い業研究所 安井未星、谷口正晴、宮﨑岳志 (敬称略) |
いぐさと言えば岡山のイメージが強いですが、熊本では国内のいぐさの98%を生産しています。
日本の風土に合っているいぐさではありますが、素材としてはまだまだ有効に活用されているとは言い難いのではないでしょうか。
この古くからあるにもかかわらず、まだ十分にその可能性が引き出されていない「いぐさ」の魅力について広く知って頂くと同時に、生活の中で使える新しい商品を提案したいと思います。
今回の展示では、実際に使っている場面をイメージできるよう「部屋仕立て」にして作品を展示。
① ダイニングキッチン ② リビングルーム ③ 応接スペース ④ ベットルームの4部屋を想定し、なるべく使い手が面白いと思う作品を中心に、今まであったいぐさの作品・商品とは違うものや消費者の持ついぐさのイメージとは異なったものを織り交ぜてご覧頂きます。
今の生活スタイルに合った、使いたいと思ってもらえるものを、 素材としてのいぐさやその特性、また生産工程と共に紹介しています。
<出展者メッセージ>
「くまもとのいぐさの魅力」展にようこそ!
早速ですが皆さん、熊本県のい草生産量は国内№1!であることをご存知でしょうか。
実は、国内産い草の約98%が熊本で作られ、そのほとんどは県南の八代地方で作られています。
生産されたい草は主に畳表の材料に使われていますが、最近は、生活様式の変化などから洋間が増え、一方で外国産のい草が輸入されることもあり、国内産の畳表の需要もかなり減少してきています。今回この企画展では、皆さんがい草といえばイメージする畳表と畳以外にも、現代のライフスタイルに合わせた最新のい草工芸をご紹介します。
毎日の暮らしの中に、今までとは違う形でい草が身近なものになれば嬉しく思います。
真新しい畳の上にゴロンと横になり深呼吸すれば、まるで森の中にいるような緑の香りがします。
日本人にはなじみ深いい草の香り、もしこの香りを忘れている方がいらしたら、この会場で深~く息を吸ってみてください。きっと、懐かしい新緑の香りを体験できると思います。
(一般財団法人熊本県伝統工芸館・館長 福島 淳)